ドラマ「トリック / TRICK シーズン3」第1話のあらすじ・ネタバレ

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ドラマ「トリック / TRICK シーズン3」第1話のあらすじ・ネタバレを紹介します!

第1話「密室の謎言霊で人を操る男」

【あらすじ】

リゾートホテルの開発業者・相沢から、言葉だけで人や自然を意のままに動かしてしまう玄奘という男のインチキを暴いて欲しいと頼まれる上田。金欠の奈緒子を豪華なリゾートホテルに連れて行ってやると騙して、またまた助手として連れていく。

奈緒子と上田は奇妙な力を持つ玄奘の信者集団に潜入してインチキを暴こうとするが、「自ら命を絶つ」という玄奘の言葉通りに依頼主が遺書を残して亡くなってしまう。そして、まさかの奈緒子も言霊に逆らえないのだった・・・

【ネタバレ】

「言霊」――古来より言葉には霊が宿り、人や自然を動かす力があると信じられてきた。結婚式で「きれる」「おわる」などの表現を避けるのは、その名残である。これを過去の迷信と言い切ることができるだろうか。

芝川玄奘。言葉という武器を授けられた者。玄奘が一声発すれば、人はまるで操り人形のように、その通りに行動してしまう。玄奘の力は人には留まらない。自然さえも玄奘の言葉に逆らうことはできない。

そんな玄奘がこう呟いた。「この中に裏切りものがおるなぁ……」そう言いながら、雷を呼んだ。すると雷鳴が鳴り響く。

山田奈緒子は、今をときめく超実力派のマジシャンだ。一部の熱狂的なファンを除いて、人気はあまりない。そして今回もまた契約を打ち切られる。通りすがりの外人ファミリーにさえバカにされる始末。

ボロアパートに住み、相変わらず極貧の生活を送っている。母の里見は、長野の実家で書道教室を開いている。里見は、元々黒門島という南の島出身でシャーマンの血を引いている。

里見の書く文字は不思議な力があるという評判で、選挙を控えた政治家が、看板の文字を書いてくれとよくやってくる。里見はやってくる政治家に「大切なのは、先生のお気持ちなのです」と説き、ボロ儲けしている。

ブラジルの宝くじをアテにして、家賃を払おうとするほどに貧しい生活の奈緒子とは雲泥の差である。そんなとき大家は、家賃について話がある、と改まって言う。

このアパート、本当は立て替える予定だったらしい。フローリングにしてエアコンも入れて、家賃もいまの5倍ぐらいはとれると算段していたようだ。だが、それ自体はダメになってしまう。でも、家賃は値上げしようと考えているようだ。なんでだ。

大家に勝手に鍵を付け替えられてしまい、新しい鍵を要望すると、家賃と引き換えだと言われてしまう。こうして奈緒子は一瞬で帰る家すら失ってしまったわけだ。

そのとき、本当に偶然、上田次郎が通りがかる。奈緒子をリゾートホテルに誘いに来たということだ。また著書を出したらしい上田次郎は、相変わらず羽振りの良い生活を送っている。奈緒子とは雲泥の差である。

行き先のパンフレットを渡される奈緒子。寿司、すき焼き、松茸食べ放題。上田次郎がこのホテルの開発業者と知り合いになったらしく、ぜひ一度来てくれと誘われたらしい。

どうやって知り合ったかききたいか、と言って勝手に理由を話し始める上田次郎。途中、食事に入った店で、訳のわからない手品を見せつけたりと、相変わらずマイペースな奴だった。

日本国中開発株式会社、営業企画リゾート開発一課、課長・相沢即史が、人を言葉で意のままに操る人間がいると言って相談にきた。

相沢たちは、森の自然を活かしたリゾートの開発を計画していた。そのとき、芝川玄奘と名乗る男が、この森は神聖な場所だ。穢そうとする者には天の罰が下るぞ、と言って取り巻きを連れて、森に居座り始めたということだった。

相沢たちは玄奘たちを追い出そうとした。しかし玄奘が一言何かを言うと、みんなその通りに動いてしまう。上田次郎がそれは催眠術の一種だろうと答えると、ゆっくりと首を左右に振る相沢。

人間だけではなく、雷が落ちたり、山が急に位置を変えたり、開発に携わった者たちが次々と事故に遭って、死んだり怪我をしたりしている。

そこで上田次郎に、玄奘と対決して、インチキを暴いてもらうように依頼しにきたというわけだった。

実は相沢は、会社の上司の命令で玄奘のカラクリを暴こうと、この集団に潜入していた。でも「おまえはまもなく、自ら命を絶つ」と言われたそうだ。

その話に、自殺するかどうかは自分の気持ち次第だと奈緒子が反論。上田次郎も真に受けてない様子で答える。

ということで、いまからその村に行き芝川玄奘と対決する。しかしリゾートホテルはもう完成しているのではとパンフレットを見る奈緒子。だがそこには、完成予定図と記載されていた。

帰ると言い出す奈緒子。それに対して上田次郎は「帰っても家に入れないんだろ」と口にする。鍵を替えるようにアドバイスしたのは、どうやら上田次郎のようだ。

蛾眉村にたどり着いたふたり。まずは何も言わず潜入してみよう、と計画する。だがしかし、到着早々、玄奘の秘書をしている鬼頭理三という男に出迎えられる。鬼頭は上田次郎の著書を何冊も読んでいる大ファンらしい。

そして即、目的がバレてしまうのであった。鬼頭は、玄奘の力は本物だと断言。言葉ひとつで人形のように動かせる。そう言って自信満々に笑みを浮かべるのだった。

その後、相沢と合流する。さらに同じく潜入している井上真一・信二の建設業者兄弟と蛾眉村の地主・江藤と顔を合わせる。

玄奘たちがきてから、いろんな事件が次々起きているらしい。仲間が工事中に何人も犠牲になった。奴らがやったという証拠を見つけようとやってきたらしいが、自分たちでは手も足も出ないということだ。

ガッツ石まっ虫という虫があたりを飛び回っている。甘い物をみるとすぐに寄ってくる虫なのだそう。殺虫剤「ハネアリイヤーン」を吹きかけるとすぐに死ぬので、これは被害の中でも軽い方だった。

ここの村には昔から、大日本赤まだら吸血角虫という毒虫もいるらしい。襲われると命の危険もある。

玄奘が大日本赤まだら吸血角虫に、自分たちは森を守りに来た仲間だから刺すな、と命じたらしい。ただし、裏切り者には容赦なく襲いかかれという指示も、同時に与えているそうだ。

奈緒子は心強い仲間だと歓迎される。しかし油断は禁物だ。周囲は敵だらけ。玄奘に多額の寄付をして、自分の願いを叶えてもらおうとしている奴もいる。

その頃、里見の下へ、民俗学者・南方熊作という男が現れる。長年、柳田黒夫の下で民俗学を研究してきたらしい。里見に見てもらいたい物があるということで、一枚の絵を取り出す。

黒門島に伝わる「神の象の像」の絵だった。この象の像の前で香を焚き祈れば、大きな耳で願いをきき、大きな足で世界を作り変え、あとは鼻高々。という言い伝えがあるらしい。

里見は見たことがないと答える。南方が他を当たるといって退室しようとする。それを引き留めた里見は、南方が何者なのかを尋ねるのだった。

蛾眉村ではちょうど儀式が始まろうとしていた。何人かが選ばれ、小屋へと連れていかれる。変な香「柴咲香」のせいで変な気持ちになる奈緒子たち。匂いで正常な判断力を鈍らせようとしているらしい。

そして現れる玄奘が口を開く。古来、言葉には本当に世界を変えてしまうだけの力があった。だが現代の者は言葉を軽んじ、その結果、言葉に見放され、その神秘の力をなくしてしまった。

わかりやすく説明するために、トランプを取り出した玄奘が、瞬時にトランプの色を変えてしまう。挑発的に上田次郎へ尋ねる玄奘。これは強力な磁場のせいだという、とんちんかんな解説を始める。

それを遮って奈緒子が、いまのはただの奇術だと公言する。そしてトリックを解説し始める。しかし奈緒子の解説通りにはいかなかった。そこで玄奘は、奈緒子たちにもう少し面白い物を見せるという。

おーぷんざ、うぃんどう。玄奘は声を張り上げてそう言った。すると小屋の窓が手動で開かれる。窓から見えるのは3つの山。左から「げんこつ山」「野山」「たぬき山」というらしい。この山の内1つを消してみせると言う玄奘。

窓が塞がれて、玄奘のまじないの言葉が飛び交う。香に火が灯される。玄奘が「山よ消えなさ~い」と奇妙なメガホンのような物を使ってささやく。そして再び窓が開かれていく。

するとそこに広がっていたのは、2つの山だった。確かに山が1つ消えている。周囲の者がざわつく。顔をしかめる相沢。勝ち誇ったように高笑いする鬼頭。

急に心臓を押さえる井上の弟。なんだか死にたくなってきたという相沢。意識をハッキリ持つよう説得する上田次郎。山が消えたタネを、ただの錯覚や暗示だと説明する上田次郎。

改めて確認してみるが、やはり山は2つしかない。柴咲香に目を付けた奈緒子。だが嗅いでもさっきのような違和感はない。さらに調査を進めると、小屋の周囲で奇妙な文字と矢印を発見。

奈緒子は閃いた。山を1つ消した玄奘の大胆なトリックを見破る。しかし雷を呼んだ方法がわからない。雷を呼んだのではなく、雷がきそうなときを見計らって「雷よ、来なさい」と言ったんだと予測。

そのことを多くの者の前で説明すると、みんな半信半疑できいていた。信者たちに、ならやって見せろと言われる奈緒子。やけくそになった奈緒子は、曖昧なことを言ってお茶を濁そうとした。

代わりに上田次郎が何かを始めるらしい。だがとても情けない結果に終わる。あきれた信者は解散してしまう。

その夜、南方が玄奘に「象の像」の絵を見せているところを通りがかる。それを盗み聞きする奈緒子たち。南方は、この象の像に祈れば、祈った通りのことが起きる、と説明。

そして、この象の像を玄奘が持っているのではないかと疑い掛ける。玄奘の持つ言葉の力は、この象の像の力によるお陰なのではないかと言うのだ。

これに激怒した玄奘は、言葉にはそもそも神の魂が宿っている、と語る。こんなどこの島の物かもわからないような象の像の力を借りる必要などない、と言い切った。

すると南方はこの象の像を、一千万で買い取ると話す。それだけの学術的価値があると付け加える南方。鬼頭は、なんと言われようと持っていない物はどうしようもない、と撥ね除ける。

蛾眉村にやってきた刑事・矢部謙三とその部下・菊池愛介。この辺りに生息するという、大日本赤まだら吸血角虫が嘘をついた者にだけ襲いかかるという噂をきいて、容疑者をここに連れてくれば自白するのかと矢部はいう。

しかし菊池は憲法を持ち出して、それは証拠にならないと説明する。そして菊池は、さっきから誰かにつけられている気配がするという。ふたりが立ち去った後、姿を現したのは奈緒子の母・里見だった。

その夜、相沢が寝付こうとすると、周囲から「おまえは自ら死を選ぶ」という囁きを耳にするのだった。

鬼頭に出迎えられる矢部と菊池。鬼頭はただこの森を守りたいだけだと語る。早速要件を尋ねると、一年前東京の開発業者が大金を投じてこの村にリゾートホテルを建てようとした。

するとそれを邪魔するかのように、鬼頭たちがここにやってきた。そしておかしな事件がいろいろと起き始めた。工事のクレーンが突然倒れてきて人が下敷きになったり、砂利を運ぶトラックのブレーキが急に効かなくなり崖から落ちたり。

これらが全部、鬼頭たちの仕業じゃないかという人間がいるそうだ。そうして矢部たちが捜査のために派遣されてきたらしい。そしてあっさりそれらを認める鬼頭。

玄奘がクレーンに「倒れなさい」と命じた。するとクレーンが倒れた。トラックに「崖から落ちなさい」と命じた。その通りになった。これは何か罪になるのかと開き直る鬼頭。

さらには、毛が生えよと言えば生えてくる……その言葉を聞き逃さない矢部。鬼頭が取り計らうことで、矢部の願いを優先的に生やすこともできるらしい……。そしてしばらく様子を見させてもらうという形で、意気投合し始める矢部と鬼頭。

翌朝、相沢が自殺したという話を耳にする奈緒子。急いで現場に向かうと、相沢の遺体と対面したところで矢部が現れる。上田次郎が玄奘のインチキを暴くためにやってきたことを知ると、一目見ただけで「間違いなく自殺」だと断言する矢部。

矢部が到着したとき、この小屋は中から鍵が掛かっていた密室だった。さらには相沢が飲んだコップから毒物が検出。さらには遺書までが見つかる。

だが昨夜の素振りから、自殺は考えられないと反論する奈緒子たち。そこへ現れる玄奘と鬼頭たち。鬼頭は、玄奘の言葉により自ら死を選んだのだと結論づける。

鬼頭はそろそろ目を覚ましたらどうか、と裏切り者たちに語りかける。美しき兄弟愛を見せる井上兄弟。井上兄弟は蛾眉村でも有名な、仲の良い兄弟らしい。それに感銘を受けた様子の玄奘。

そして井上兄弟の過去の話をする。感動した様子を見せていた玄奘は、奇妙なメガホンを使ってこう言った。「あなたは弟さんを殺す」

そして鬼頭は、矢部にそのときにまた連絡すると言って立ち去っていく。本当に井上真一は信二を殺してしまうのだろうか。不安に駆られる井上兄弟。

そんな二人へ、相沢は鬼頭たちに殺されたのだと主張する奈緒子。そのトリックを暴くため周辺を探し回る。またしても見つかる柴咲香。

相沢が死んでいた小屋が、やたらに散らかっている点。使った毒は飲んでもすぐに死ぬ類いのものではなかった点。コップを調べる奈緒子。コップに毒を注いで飲んだのだと上田次郎が推測する。

奈緒子は決定的に不審な点に気がついた。その夜、矢部たちと信者を集めてその謎を解説する。すると玄奘は勝負を持ちかけるのだった。

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