本屋で「少年サンデー」を立ち読みする三橋(賀来賢人)。
何かと三橋をかまう理子(清野菜名)は立ち読みを注意しますが、三橋は構わず立ち読みを続けます。
そこでやってきたのはどこかで見たことあるような、ないような“アオイホノオ”的書店員。
彼は高橋留美子について熱く語ります。しかし、このくだり、本編とは全く関係がありません。
さて、理子にご執心な今井(太賀)ですが、なんとか理子とお近づきになろうと画策します。
どう考えても理子は三橋のことが好きなのですが、今井はそれを認めたくはありません。
「理子さん、俺と付き合ってください」
「男・今井、急な男なんです」
しかし、理子は他に好きな人がいるといいます。
「三橋じゃないですよね?」
「えっと……意外と良いやつなんだよね!」
今井と谷川(矢本悠馬)は川を見つめます。
「三橋のバカヤロー!!!!」
理子にフラれた今井は、石を剛速球ライナーで川にではなく向こう岸に向かって投げてしまいました。
そこには運悪く開久高校のツッパリたちがいて、石が当たったツッパリたちは今井に向かってきます。
機嫌が悪い今井はそのうち1人をボコボコに倒します。
逃げ帰ったツッパリは、開久の頭・智司(鈴木伸之)にその様子を報告しますが、智司は怒ってその逃げてきたツッパリを殴り倒します。
「開久が喧嘩で負けたらおしまいなんだよ!今日中に今井って野郎を連れて来い!」
智司は、仲間を見捨てて逃げ帰ってきたことも気に入りませんでした。
智司の様子に皆萎縮する中、相良(磯村勇斗)は軽い調子で今井の捜索を名乗り出ました。
卑怯者・相良(磯村勇斗)
相良たちは街で谷川を見つけ、殴りかかります。
智司と違って相良には仁義はなく、攻撃に容赦などありません。
そこへ今井がやってきて喧嘩を買って出ます。
しかし、相良は今井の背後から角材で後頭部を殴りつけ、ふいをつかれた今井は倒れてしまいます。
「紅高ってのは、もやしっ子が通う学校なんですかぁ?」
と相良は今井を踏みつけます。とことん嫌な野郎です。
「絶対に敵に回したくねぇ」
「やり口が汚い上に血も涙もねぇ」
開久のツッパリたちもそんな相良を見てドン引きです。
そこへ三橋が相良の後ろから奇襲をしかけ、三橋は相良を倒します。
「そうか三橋、お前は良いやつだったのか……」
今井は理子に「三橋は意外と良いやつ」と言われたことを思い出し、感激します。
すると、智司がやってきました。
「相良やったのは誰だ?」
智司とまともにやりあっても勝てないと悟った三橋は、今井とともに逃げ出します。
智司は金髪の三橋を見て自分たちが探していた「石橋」が彼のことだと気が付きました。
ケチャケチャにしてやる
三橋は、屋上で智司に勝てる方法を考えますが、絶対に勝てる気がしません。
「悩み事を隠すの、案外ヘタだね」
自称“ビンビン熱血教師”椋木先生(ムロツヨシ)が話を聞いてくれると言います。
「むっくんさぁ、開久に行って話つけてきてよ」
一方、相良たちは犠牲が出れば三橋と伊藤は出てくるであろうと、軟高の生徒を襲っていました。
それを目撃した京子(橋本環奈)は「ダセェことしてんじゃねぇよ」と助けに入ります。
京子はほとんどのツッパリは倒せましたが、相良には腕をつかまれてしまいました。
そこへちょうど伊藤が通りかかります。
「きょうちゃん?何してるの?」
「わかんない、怖い人たちが急に……」
京子はぶりっ子でごまかします。
伊藤は、京子の腕をつかんでいるのが三橋を探している開久の者だと知り、相良を「ケチャケチャにする」ことに決めます。
「あんなクソ野郎早いとこケチャケチャにして」
「女の子がそんな汚い言葉使ったらダメ!」
そんなことをしていると、またしても相良は背後から奇襲をかけてきました。
今井と同じく奇襲をかけられたダメージで伊藤は倒れてしまいます。
しかし、火事場の馬鹿力を出し、何度も立ち上がる伊藤。
「なんなんだよお前。三橋はてめぇのなんなんだよ」
「ヤツは俺の相棒だ。ヤツの手にかかりゃてめぇみたいなもん屁みたいなもんだぜ。一発でケチャケチャだ」
そこへ、ラスボス・智司がやってきました。
ボロボロの伊藤に向かってタイマンを張ろうと言います。
伊藤はそれを受けますが、自分がまともでもヤバイと智司の強さに圧倒されます。
俺は三橋貴志だ!
伊藤がやられたことで京子が飛び出してきたので、京子は開久のツッパリ達に捕まってしまいます。
相良は京子を盾にして、伊藤に土下座で詫びを入れれば許してやると言います。
伊藤は京子のために土下座をします。
それを見て大喜びの相良。どこまでも“クソ野郎”です。
「俺の相棒に何させてんだ。女盾にして何してんだクソ野郎!」
絡まれていた軟高の生徒から伊藤のことを聞いた三橋が駆けつけました。
今井も現れて乱闘が始まります。ところが相良は逃げ出します。
しかし三橋は相良を上回る卑怯な手を使って相良をやっつけました。
「お前とは卑怯さのレベルが違うんだよ!」
と、カッコ良く言ってみたものの、全然カッコよくありません。
三橋たちは大ボスの智司が来る前にズラかろうとしますが、伊藤と今井が動けない間に智司が到着してしまいます。
「来ちゃった~……」
結局三橋は覚悟を決めて智司とタイマンを張ることにしました。
三橋は智司を“ケチャケチャ”にはできないものの、好戦を見せます。
「てめえ俺が誰だかわかってんのか。俺は開久の頭だぞ!」
「だから?俺は三橋貴志だ!俺より威張ったやつは叩き潰す!」
とてもわかりやすい理由で智司に挑む三橋。
すると、ずっと学校の外でドラマが展開していたため、出番のなかった軟高教師チームが、なぜかツッパリとスケバンの恰好をして乗り込んできました。
「お前らは腐ったみかんです!」
茶番を繰り広げるうちに警察が来たので、タイマンはお開きです。
開久に目をつけられたことで面倒くさがる三橋と伊藤。
しかし、ヤクザを敵に回した時点でとっくに狙われていたのです。
否が応でも抗争に巻き込まれそうな予感しかしないのでした。
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